お役所のオンラインシステムの功罪

お盆にちょっと他府県まで1泊の旅行に息子と出てきました。
このコロナ禍の中、始まったGoToキャンペーンにのってというわけではないのですが(^^;;
目的地が結構都会だったので、道中は色々と気遣いするところもあり、今回は車で往復しました。
ただ、これだけ暑い時期なので車中泊ではなく、ホテルに宿泊させていただきました。ホテル側もかなりコロナ対策されているようで安心して宿泊することができました。

今回宿の予約およびホテル側のGoToキャンペーン登録が、宿泊の日に間に合わず事前に申請することができませんでした。そこで事後申請しようとGoToキャンペーンのサイトにアクセスすると、事前に以下の書類を準備しないといけないことがわかりました。

  1. 事後還付申請書
  2. 支払内訳がわかる書類(支払内訳が記載された領収書、支払内訳書等) 
  3. 宿泊証明書(氏名、宿泊日、宿泊人数などの情報が記載されているもの) 
  4. 口座確認書(旅行者用)(様式第2号) 
  5. 口座番号を確認できる書類(通帳の写し、キャッシュカードの写し等)
  6. 代表者の住所が確認できる書類(免許証の写し、健康保険証の写し等)
  7. 同行者居住地証明書(様式第21号)

ちゃんと宿泊してしてお金を払っているかどうかを確認したいんだということはわかるのですが、それにしては用意しないといけないものが多すぎです。
口座関係は支払い先なのでわかるのですが、宿泊先が2を出してくれているのだったら、それで確認できているので、あとは申請書と口座確認だけでもいいのではないでしょうか。
尚且つ申請書もオンラインなんだからわざわざ申請書に記入したPDFにしてアップロードするようなことも不要でしょう。

私など、2人で安いホテルに素泊まりだったので、お金が返ってきても三千円そこらです。今回調べ方も甘かったので、結局宿泊証明書ももらっていないため、それを連絡してもらい直したり上の書類を揃えたりする時間と手間を考えたら、もういいかと諦めてしましました。

先日ニュースで、雇用調整助成金のオンライン申請システムを2ヶ月半ぶりに再開したとのニュースがありました。私自身、現在は従業員を雇っているわけではないので、このシステムの件はあまり頭の中にはなかったのですが、実際に従業員を雇って事業を行っておられる方にとって、2ヶ月半オンライン申請できないってことは大変なことです。
窓口にいって申請することも可能でしょうが、実際窓口は混んでいたり、行き来の時間がかかります。

あの10万円の定額給付金でもそうです。普通オンラインで申し込んだら早く処理してくれると思うのですが、案外そうでもありませんでした。
聞いた話によると、自治体によっては、オンラインで申し込まれたものをわざわざプリントアウトしてそれと回付して承認を得るような周りくどいことをやるから余計時間がかかります。

先のGoToキャンペーンのものもそうですが、申請する際につける書類が多すぎます。それを人間が一つ一つ確認するから時間がかかってしまうのです。

基本的に、オンライン化することで事務手続きを簡略化し効率よく行うことが目的のはずなのに、お役所のシステムはそうなっていないのが多いというのがよくわかります。

あと、お役所の読みの甘いのも問題です。
先日奈良県で発表のあった「いまならキャンペーン」コンビニで発売された次の日には売り切れということになりました。このままでは、オンラインでの申し込みも開始してすぐに完売になるのが見えてます。

過去にも往々にしてお役所のシステムは、申し込み開始時点でサーバがパンクするというのもよく聞きました。

元々業務の簡略化、国民・市民に対するサービスの向上を目指して行われているであろうシステム化です。
これらの問題はどこから起こるか、お役所の「マーケティング」不足です。どこをターゲットにしたらどれくらいの申し込みがあるだろうとかどこまで考えられているのかは謎です。
お役所は商売ではないのでマーケティングしていないのは、少し昔なら当たり前で済んだのですが、これだけ色々と批判されているのですからそうともいかない時代です。
それに今やお役所にも一般からの求人もしています。もう少しこのあたりがわかる人を雇用できないものでしょうか。そうすることでサービスが向上してくのです。

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