おかげさまで、独立して7年目の春を迎えることができました。毎年、新しい出会いをいただき、新しいお手伝いもさせていただけていることに感謝しております。
さて、長年ソフトウェアのお仕事をさせていただいており、何年か前までは、『この業界ではいつまでも飯のタネはある』と思っていたのですが、最近は『もしかしたらそうでもないのでは』と思えてきました。
何年か前、Webプログラミングの講師をやっているときに、課題のプログラムを生成AIにやらせるとどうなのかというのをやってみました。当然簡単なプログラムなら、さっさっと作ってくれました。ただし、私の課題はちょっとひねくれていて、それほど難しいもので無いのですが、Webで検索かけてもそれらしいプログラムが出てこないようなものにしていたので、それをとある生成AIに尋ねてもなかなか正しいプログラムを出力してくれないようなものでした。
現在、同じことを生成AIにやらせるとちゃんと正しいプログラムを出力してくれます。かなり進歩していますし、今や実際にソフト開発の業務においても生成AIが使われ始めています。まだ、要求仕様を生成AIに投入して、生成AIがシステムを自動で稼働させるようなところまではやられてはいませんが、生成AIがそこまでの作業を行う日もそれほど遠くないと思います。
そうなると、人間は要求仕様を考えるだけになります。基本的にソフト開発の工程では、要求仕様を考えるのは、お客様側がメインの仕事なので、そうなるとソフトウェア技術者の出る幕がなくなる可能性があります。それでは私たちはご飯が食べていけません💦
それでは、もうソフトウェアエンジニアの仕事はほんとになくなるのでしょうか?
私は、そうは思いません。一部では、いつまでも芸術的なプログラムを書くエンジニアが残り、それを仕事にしていくこともできるでしょう。特に組込みなどハードに近いプログラマは、それなりのノウハウと工夫する能力があります。
また、生成AIは、基本的にはもともとどこかにあった知識(データ)を利用するため、マネをする、今まであるものを改良するのが得意です。しかし、人間は、今まで何度も新しいものをゼロから生み出して文化を築いてきました。今後も、人間はそこでは生成AIには勝てるはずで、具体的には、新しいユーザーインターフェースや新しい開発手法など、今まで生成AIが知らなかったところを発想し実現するところに人間しかできないことが残っているはずです。
私が、コンピュータに触れたのは今から半世紀近く前になります。そのころ、8bitのワンボードマイコンというのが世に出始めて、少し高かったですが、やっと一般人にもコンピュータに触れることができるような流れになりました。
そこから、Windows 95が出てパソコンが一般に普及し、インターネットが発達して、スマホが出てきた、ネットワークを持ち歩く時代になり、生成AIが普及して、知らないことは聞くと答えてくれて、動画や写真も自分で撮影して編集する時代から、生成AIが作ってくれる時代になりました。
この半世紀で、かなり文化は発展しました。でも、その文化を作ってきたのはエンジニアです。そして、今後も生成AIが発達しても、文化を作るのは人間であり、エンジニアであると私は信じています。


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